先日の土曜(2月26日)の21:00からテレビ朝日で『遺恨あり』というスペシャルドラマが放映されていました!
スペシャルドラマ_遺恨ありposted by (C)rekishigasuki
明治十三年という「仇討禁止令」施行後に実際に起こった、仇討が題材になっています。
江戸時代は美徳の行為として賛辞されたにも関わらず、明治新政府では”殺人”として犯罪行為となってしました”仇討”。
時代の過渡期の人々は、これをどう判断するのか?という所が全体のテーマでした。
主人公である臼井六郎を藤原竜也。
六郎をサポートする下女・なかを松下奈緒。
仇である一瀬直久を小澤征悦。
六郎を裁く判事・中江正嗣を吉岡秀隆。
六郎の剣の師匠である山岡鉄舟を北大路欣也。
錚々たるキャスティングに、実話という背景が重なり、見応えはありました。
また僕自身は、この事件を全く知らず、とても勉強になりました!
*****以下、ネタバレの可能性あり*****
秋月藩執政で臼井六郎の父である亘理は、江戸城の無血開城後の慶応4年5月、郷里である秋月に戻ってきた。
周囲は、勤皇派と幕府派に分かれて凌ぎを削る不穏な時期。
父・亘理は勤皇派であるため、藩内の幕府派から命を狙われていた。
そんなある夜、秋月藩の過激派である干城隊が臼井家に乱入し、父・亘理と母・清を惨殺してしまう。
別室で寝ていたため難を逃れた六郎と下女・なかは、凄惨な現場を見て復讐を誓うのだった・・・
なかは福岡県庁の給仕として働きながら情報収集を行い、また妾として囲われて六郎へ資金援助を行う。
六郎は、父の仇である一瀬直久、母の仇である萩谷伝之進を倒すため、東京に出て山岡鉄舟の元で剣の修行に励み、二人の行方を探す。
そんな二人の努力が報い、一瀬が東京上等裁判所判事となっていることを突き止める。
また一瀬が定期的に旧主家である黒田家での旧藩士の集まりに出ていることを知った六郎は、黒田家で仇討ちの実行に移すのである。
仇討ちに成功した六郎は自首を申し出て、逮捕される。
この事件を担当することになった判事・中江正嗣は、「法の執行=死罪」を選択するのか、「武士の美徳=無罪」を選択するのか・・・
また、母の仇である萩谷はどうなるのか・・・
あっという間に見終わる、2時間半でした!
【遺恨あり 明治十三年 最後の仇討】
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