遂に読破してしまいました・・・
「用心棒シリーズ」の4作目にして最終作の「凶刃」。
前回の「刺客」から16年後が舞台です。
『用心棒日月抄』の記事はコチラ
『用心棒日月抄~孤剣』の記事はコチラ
『用心棒日月抄~刺客』の記事はコチラ
用心棒日月抄-凶刃@藤沢周平
posted by (C)rekishigasuki
主人公の青江又八郎は、前作までの20代半ばから一気に歳をとって40代半ば。
子供も3人出来て、お腹が出てきた中年剣士です。
相棒の佐知も40手前の淑女になっています。
読んだ感想を一言で言うと、「終わってしまった・・・」に尽きます。
それほど面白く、まだまだ又八郎の活躍が見たかったです。。。
今作に限っていえば、全体的に哀愁が漂っています。
全体的に大人の様相で彩られています。
また前作までの短編を集めた形式ではなく、一冊の長編となっていますので読み応えもあります。
用心棒シリーズの集大成として、最高に一冊でした。
僕の中では、時代小説の中で最高の主人公・最高のシリーズです。
***以下、一部ネタバレの恐れあり***
中年になった又八郎は、小姓頭取として幸せな日々を送っていた。
昔は、剣士三羽烏と言われた又八郎と渋谷甚之丞はお腹ぽっこり。
残り一人の牧与之助は病気で床に臥せっていた。
そんな折、又八郎に江戸出府の命が下る。
江戸藩屋敷の小姓頭取が療養の為に国元に戻るので、その間の代理としてである。
期間は半年。
今回は、正式な藩命であるし、危険な香りはしない。
親友である渋谷甚之丞から、総領である雄之助の世話なども依頼されて、平和に進む筈であった。
そんな折、又八郎は寺社奉行である榊原造酒から呼び出しを食らう。
何と榊原から依頼された内容は、嗅足組を解散する事になったので、江戸嗅足組の頭領・佐知にその旨を伝えて欲しいと言うのだ。
またもや嗅足組と関わることになった又八郎だが、佐知と再開できる事に嬉々としていたが、そんなに甘くは無かった。
榊原が何者かに暗殺され、又八郎自信も命を狙われたのだ。
四たび藩の政争に巻き込まれた又八郎。
今回も無事生き抜くことができるのか。
用心棒の相棒だった細谷源太夫、口入屋・相模屋の吉蔵などなど・・・
御馴染みのメンバーも登場します!
ワクワクドキドキの連続で、読む手が止まりませんでした!
用心棒日月抄シリーズ@藤沢周平
posted by (C)rekishigasuki
是非、4作まとめて読むことをお勧めします!!
【用心棒日月抄シリーズ】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%A8%E5%BF%83%E6%A3%92%E6%97%A5%E6%9C%88%E6%8A%84